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本館は、鳥取県と鳥取市が共同で建設した童謡とおもちゃをテーマとする「わらべ館」の童謡部門である。童謡館は、鳥取県が輩出してきた日本を代表する唱歌の作曲家たちを顕彰する施設として、県によって計画された。したがって、ここでは唱歌とその時代が展示の中心となるが、それだけにとどまらず、日本古来の「わらべうた」から現代の「新しい子どものうた」までを幅広く童謡と捉え、全体として日本の子どものうたの歴史的な流れを追っている。企画・設計のポイントは、目に見えない音楽の音そのものを展示資料として扱いつつ、しかも単なるリスニング・ルームを超えて、来館者の心と童謡がダイレクトに交信し合えるような視聴覚空間をデザインすることであった。 ●各コーナーそれぞれにドラマ性がある音響劇場的展示空間 ●音の重なりを前提として、カクテルパーティ効果に委ねたオープン展開