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日本標準時の基準となる東経135度子午線上に位置し、「天文と時」がテーマの科学館として、昭和35年に開館した施設である。平成7年の阪神大震災による3年の休館期間をへてリニューアルし、復興の象徴として日本中から注目をあびる施設となっている。 明石海峡大橋を望む観光立地と理工離れといった時代性を考慮し、展示項目の導入部分は、観客の興味をひきやすい造形とした。そして、展示資料を美術作品のようにとらえ、伝える意味と内容を絞りこんだ表現とし、自らの感覚や知識を最大限つかって、現象や変化を面白くみられるよう工夫した。 また、科学館によくみられるパネルや実験装置のならんだカラフルな空間ではなく、建物の補強工事のため狭く複雑になった円形の展示空間をいかし、個々の部屋や通路が特徴のあるギャラリーとなるよう、落ちついた雰囲気の空間をつくりだした。