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大分県立歴史博物館は、宇佐風土記の丘敷地内の旧館に隣接した約3,900m2を増床し、実質的に新築の博物館として生まれ変わった。テーマも宇佐・国東に限らず広く県内全域を対象としており、本館のメイン展示として、現存する九州最古の木造建築、国宝富貴寺大堂と内部の壁画や仏像を往時のままの姿で再現し、常設展示室の中央に配置した。 大堂内には、内陣須弥壇奥の阿弥陀浄土変相図と長押、小壁、四天柱、外陣小壁の文様や仏画が創建当時の極彩色で再現されている。周囲には、大堂を中心にシンメトリーに6つのテーマが左右に配され、高さ5.5mの臼杵磨崖仏や後藤家住宅の再現、原寸大の横穴墓模型等が各テーマのメイン展示となっている。オープン以来15年の研究成果と国内有数の展示物、また既存の模型や映像ソフト等の有効利用、そして魅力ある目玉展示の結集で館のイメージを格段に向上させた。これはリニューアルの1つの方向を示すものである。