ホーム > 実績館トピックス − 2022年10月1日~2023年2月5日 世田谷文学館 企画展 月に吠えよ、萩原朔太郎展 Sakutaro Hagiwara: Howl at the moon【終了】

実績館トピックス

2022年10月1日~2023年2月5日【終了】
世田谷文学館 企画展 月に吠えよ、萩原朔太郎展
Sakutaro Hagiwara: Howl at the moon

光る地面に竹が生え、…… 竹、竹、竹が生え。(「竹」『月に吠える』より)

日本の近代詩を代表する詩人、萩原朔太郎。教科書などを通してその詩の鮮烈なイメージとリズムに出会い、衝撃を受けた人も多いことでしょう。世田谷は朔太郎が晩年を過ごした土地です。没後80年を記念して全国52館の施設で横断的に開催される「萩原朔太郎大全2022」の一環として、当館でもこの不世出の詩人に新たな光を当てます。 「人は一人一人では、いつも永久に、永久に、恐ろしい孤独である」(『月に吠える』序文より)と書いた朔太郎の詩は、世代や立場による分断が進み、気づけば一人一人が孤立を余儀なくされている現代の私たちに鋭く、強く迫ってきます。しかし朔太郎は続けて、人間同士に共通するものを発見するとき「我々はもはや永久に孤独ではない」とも書いています。生活のすべてを詩に捧げた朔太郎が孤独の先に見たものとは――。書き遺された膨大な原稿やノートなどの資料や、朔太郎に触発された現代の作家たちによる作品を通して見ていきます。

竹

「竹」原稿(前橋文学館蔵)

公式サイト( 外部リンク 外部リンク)

萩原朔太郎


萩原朔太郎 1886~1942(明治19~昭和17)年

詩人。群馬県生まれ。前橋中学在学中より「文庫」「明星」などに短歌を投稿。室生犀星の詩に感動して詩作に入り、北原白秋主宰の「朱欒」(ザムボア)に「みちゆき」ほか詩5編が掲載され詩壇デビュー。1917年、口語自由詩を確立した詩集『月に吠える』を刊行、近代詩に一時代を画した。他の著作に詩集『青猫』『純情小曲集』『氷島』、アフォリズム集『新らしき欲情』、詩論『詩の原理』、評論『日本への回帰』、短編小説『猫町』などがある。1931年に下北沢へ移住し、翌々年に自ら設計して建てた代田の家が終の棲家となった。
朔太郎肖像(大正13年頃 写真提供:前橋文学館蔵)

月に吠える

第一詩集『月に吠える』(1917年 世田谷文学館蔵)

金井田英津子《猫町》(1997年)


清家雪子『月に吠えらんねえ』(2013~2019年 講談社刊)


松本大洋《東京の青猫》(2021年)


ムットーニ《風船乗りの夢》(2020年 前橋文学館蔵)


TOLTA(ヴァーバル・アート・ユニット)※画像は過去のインスタレーションより「ポジティブな呪いのつみき」(2019年 撮影:白井晴幸)

展覧会、4つの見どころ

1 生み出される詩
朔太郎の原稿やノートなどから、詩の創作過程に迫ります。

2 さまざまな表現
音楽や絵、デザイン、写真など朔太郎の多彩な表現を紹介します。

3 描かれた詩
現代の美術・漫画家たちが描いた朔太郎作品や、肖像作品を展示します。

4 詩を体感する
視覚的な会場デザイン、自分で詩を作る体験型インスタレーション、オートマタ(自動からくり人形)作品などを通して詩の世界を体感できます。

写真:上から
 金井田英津子《猫町》(1997年)
 清家雪子『月に吠えらんねえ』(2013~2019年 講談社刊)
 松本大洋《東京の青猫》(2021年)
 ムットーニ《風船乗りの夢》(2020年 前橋文学館蔵)
 TOLTA(ヴァーバル・アート・ユニット)※画像は過去のインスタレーションより「ポジティブな呪いのつみき」(2019年 撮影:白井晴幸)

会期

2022年10月1日(土)~2023年2月5日(日)
*会期中、一部展示替えを予定しています

休館日

毎週月曜・年末年始(2022年12月29日~2023年1月3日)
*ただし、10月10日・2023年1月9日は開館し、10月11日・1月10日に休館

会場

世田谷文学館 2階展示室

観覧料

当日 割引
一般 900円 720円
65歳以上・大学・高校生 600円 480円
中学生以下 無料
障害者手帳をお持ちの方
(ただし大学生以下は無料) 400円 320円
※割引料金は20名以上での団体割引と「せたがやアーツカード」の割引料金です

※10月7日(金)は65歳以上無料

※11月1日(火)は萩原朔太郎生誕記念無料デー

※障害者手帳をお持ちの方の介添え者(1名まで)は無料になります

※各種割引については、手帳など証明できるものをお持ちください

主催

公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館

特別協力

水と緑と詩のまち 前橋文学館

助成

文化庁「令和4年度 地域ゆかりの文化資産を活用した展覧会支援事業」

協賛

株式会社ウテナ、東邦ホールディングス株式会社

協力

下北沢商店連合会

後援

世田谷区、世田谷区教育委員会

グラフィックデザイン:大西隆介(direction Q)
メインヴィジュアル・イラスト:塩川いづみ
会場構成:DO.DO.
 

交通案内

◆電車でお越しの方
京王線「芦花公園(ろかこうえん)」駅下車。南口を出て右方向へ、「千歳通り」に沿って徒歩5分。
 ※駅に案内板があります
新宿駅から
 京王線「芦花公園」駅下車。
渋谷駅から
 京王井の頭線「明大前」駅で京王線に乗り換え。京王線「芦花公園」駅下車。
世田谷線から
 東急世田谷線「下高井戸駅」で京王線に乗り換え。京王線「芦花公園」駅下車。
◆バスでお越しの方
小田急線「千歳船橋」駅から
 京王バス(「千歳烏山駅」行)で「芦花恒春園(ろかこうしゅんえん)」下車徒歩5分。
小田急線「成城学園前」駅から
 小田急バス(「千歳烏山駅降車場」行)で「ウテナ前」下車徒歩1分。
 ※運行本数が少ないので、ご注意ください。
JR「荻窪」駅から
 関東バス(「芦花公園駅入口」行)または関東バス(「芦花公園駅入口経由北野」行)で「芦花公園駅入口」下車徒歩5分。
◆車のご利用が必要な方
※駐車場は利用台数が限られています。公共交通機関のご利用をお願いいたします。
用賀(世田谷南部)方面から
 環状8号線を北上、小田急線の高架をくぐり、「千歳台」の交差点を越えて、1つ目の信号「芦花公園前」を左折。
 道なりに進み、2つ目の信号「芦花公園西」を右折。
 500メートルほど直進し、右側の角にみえる当館の手前で右折。館の裏手にある駐車場入口へ。
杉並・練馬方面から
 環状8号線を南下、首都高速4号新宿線(中央自動車道)をくぐり、甲州街道との立体交差点「上高井戸一」を右折。
 右折後、50メートルほどで左方向に分岐する旧甲州街道へ。
 1つ目の信号「芦花公園駅北」を左折。
 京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。館の裏手にある駐車場入口へ。
調布・府中方面から
 甲州街道を新宿方面へ進み、「仙川三」の信号で右方向に分岐する旧甲州街道へ。
 「芦花公園駅北」の信号を右折し、京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。
 館の裏手にある駐車場入口へ。
新宿方面から
 甲州街道を調布・府中方面へ。環状8号線との立体交差点「上高井戸一」を過ぎて50メートルほどで左方向に分岐する旧甲州街道へ。
 1つ目の信号「芦花公園駅北」を左折。
 京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。館の裏手にある駐車場入口へ。

本件に関するお問い合わせ

世田谷文学館
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10
TEL:03-5374-9111

実績館トピックス

ページのトップへ戻る